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Yuta Watanabe's Blog

開発周りと、その他諸々

Xamarin Studio Tips - エディタやデバッグの便利な機能

*「 Xamarin Advent Calendar 2014 」18日目の記事です

こんにちは、マイクロソフトの渡辺です。

秋に開催された Xamarin の開発者向けカンファレンス Xamarin Evolve 2014 および 昨年の Xamairn Evolve 2013 でのセッション動画は既に公開されています。Xamarin Studio に関するセッションは、2年連続で Xamarin Studio の開発をしている Michael Hutchinson さんが担当。

この 2つのセッションで紹介されている Xamarin Studio Tips をまとめます。

グローバル サーチ

Xamarin Studio の右上部にある検索ボックスからは、ファイルやソリューション内のコードだけでなく Xamarin Studio が提供する各種機能までを横断的に探せます。Cmd + .  ( Windows の場合は、Ctrl + . ) で検索ボックスにフォーカスを移して検索を実行し、結果から直接ファイルや機能を呼び出せます。

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ショートカットキーの設定

各コマンドに割り当てられているショートカットキーは、[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Environment > Key Bindings から確認、編集できます。Mac と Windows で同じショートカットキーを使いたい、または他の IDE で使い慣れているものを使いたい場合は、ここで設定しましょう。

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ワークスペース

自分にとっての作業場。関連するソリューションやプロジェクトをまとめて管理しましょう。ワークスペースは親子関係を作ることも可能。[File] メニューから [New] をポイントし、[Workspace] を選択すると作成できます。

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コンテキスト スイッチャー

Shared Project 内のコードを編集している際は、エディタ内のナビゲーション バーから現在有効になっているターゲット プラットフォームを切り替えることができます。選択されたプラットフォームに基づいて、シンタックスハイライトやコード補完等のエディタ機能が働きます。

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定義へ移動 & 参照を検索

コードを右クリック、Go to Declare でその関数、変数が定義された場所に移動します ( もちろん他のファイル内でも OK )。また、Find References で選択したものが参照されている箇所を検索できます。

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コードスタイルの変更

C# をはじめ XML、テキストファイル等 のスタイルを任意に変更できます。[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Source Code > Code Formatting を開いてみましょう。例えば、Visual Studio の C# コードフォーマットに慣れていて、それを使いたいという場合には、プルダウンから " Microsoft Visual Studio " を選択するという具合です。

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注意点は、この設定が新しいプロジェクトを生成する際に有効になるということです。既存のソリューションに対しては、ソリューションの Option から変更しましょう。既に他のフォーマットで書いたコードに対しては、[Edit] メニューから [Format] をポイントし、ドキュメント全体を整形する場合には [Format Document] を、選択範囲のみ整形する際は [Format Selection] を選びます。

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エディタ内でのマーカー & ルーラー

[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Text Editor > Markers and Rulers からは、エディタ内で表示される様々なマーカーの表示・非表示が設定できます。変更した箇所のハイライトや、ルーラー等の表示をオン・オフして快適なコーディング環境を見つけましょう。

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コードの折りたたみ

エディタ内でのコードの折りたたみ機能はデフォルトでオフになっています。使いたい方は、[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Text Editor > General で Enable code folding にちぇっくします。

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エディタ内でのコードの選択

Alt + Shift + up/down ( Windows では Ctrl + Shift + up/down ) で、選択範囲の拡大/縮小ができます。マウスを使わずに、コードを選択するのにとっても便利です。また、Alt ( Windows では Ctrl ) を押しながらマウスでコードを選択すると、コードを縦に選択することができます。例えば行の先頭を縦に選択して、同時に複数行編集する際に便利です。

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変数やオブジェクトの選択とハイライト

[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Text Editor > Markers and Rulers にて Highlight identifier references にチェックします。すると、エディタ内でカーソルを合わせた変数やオブジェクトが、数秒後にハイライトされます。赤は定義されている場所、青は参照されている場所を示します。

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Source Analysis

コードを改善する余地のある部分を教えてくれます ( まだ実験中の機能で完璧ではありません。サジェストしてくれる、という期待値が適当です)。デフォルトでオフになっているので、[Xamarin Studio] メニューから [Preferences] をクリックすると表示されるダイアログ ボックスの、Text Editor > Source Analysis で " Enable source analysis of open files " にチェックします。

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すると、スクロールバーに当該箇所がハイライトされ ○ をクリックすると次の箇所に移れます。黄色のアンダーラインが引かれた箇所を右クリックし [Fix] をポイントすると、改善方法案が提示され、選択するとコードが編集されます。また、Alt + Enter でも呼び出せます。

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Alt + Enter

上記の Source Analysis も含め、Alt + Enter は様々な箇所で呼び出すことができます。コードをリファクタリングしたいな、と思った時はその箇所で Alt + Enter を押してみましょう。例えば、下記のコードで window にカーソルを合わせて Alt + Enter、" Convert to Initializer " を選択すると、

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このように変換してくれます。

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色々試してみてください。

コードジェネレーター

コードジェネレーターを使うと定型でコードを生成可能です。[Edit] メニューから [Show Code Generation Window] を選択すると、ポップアップが表示されます。たとえば、Equality members を選択して、評価に含めるメンバーを選択する、というような流れです。

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実装パターンが決まっているものを手動でコーディングすると、ヒューマンエラーが発生する可能性があります。コードジェネレーターを使うことで、そういったことが原因のバグを防ぐのに役立ちます。

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トレースポイントを置く 

特定の位置でアプリの処理を一時停止させるブレークポイントに対してメッセージを出力するのみで処理は続行するトレースポイントも置けます。ブレークポイントを右クリックし " Breakpoint properties " を選択。ダイアログ ボックス内の Print a message and contine を選び、出力するメッセージを設定します。"{}"の中に変数を入れて出力することができ、そこで使える変数や式は、Immediate ウィンドウで使えるものと同じです。自分の意図したものになっているか、Immediate ウィンドウで確かめることができます。

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条件付きブレークポイント

条件式やヒットカウントの状態次第で処理を一時停止します。ブレークポイントを右クリックし " Breakpoint properties " を選択。ダイアログ ボックス内の Advanced Conditions で条件を設定します。また、設定されたブレークポイントの一覧や、デバッグ中のヒットカウント等は、Breakpoint ウィンドウより確認できます。

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関数のブレークポイント と 例外のキャッチポイント

ある関数が呼び出されたら、という条件でブレークポイントを置くことができます。Function ブレークポイントは、自分が実装したコードだけではなく BCL に含まれる関数等にも設定可能です。

また、Exception Catch Point ある例外が発生したタイミングにブレークポイントを置ける機能です。[Run] メニューから [New Exception Catchpoint] をクリックして作成できます。表示されるダイアログ ボックスは Function Break Point と Exception Catchpoint で同じです。

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このあとは

Xamarin Advent Calendar 2014 、まだまだ続きます!

昨年の Xamarin Advent Calendar 2013 での、 id:atsushieno さんの「 Xamarinの2年半を振り返る 」と、先日の id:ytabuchi さんによる 2日目の記事 「 Xamarin 界隈のここ 1年の (私の) 動きについて 」を読むと、改めて Xamarin の急成長を感じます。

年末は、Xamarin Evolve 2014 のセッション動画を見尽くして、2015年を迎えましょう!

Xamarin for Visual Studio をクラウド上の仮想マシンで試す

こんにちは。

マイクロソフトの渡辺です。

先日 11/12(水)に行われた開発者向けイベント Connect(); では、Xamarin と Microsoft の協業拡大が発表されました。主なポイントは下記の3点です。

  • Xamarin のプロジェクトテンプレートが Visual Studio 2015 に追加される
  • Visual Studio ユーザ向けに Xamarin Starter エディションが利用可能になる
  • MSDN サブスクライバー向けのオファーの拡充

Microsoft から発表された Visual Studio の新しい無料のエディションである Visual Studio Community や、プレビューが発表された Visual Studio 2015 において、Xamarin をより使い始めやすくなりました。この機会に Xamarin を Visual Studio で使ってみよう!と思った方も多いのではないでしょうか。

しかし実際のところ、ちょっと試しに触ってみよう!という理由だけで環境を整えるのは面倒だなぁというのも事実です。理由としては、

  • インストーラーがあるとはいえ、Visual Studio と Xamarin, 関連 SDK をインストールするのは面倒
  • 手元の環境にインストールしたくない、容量を確保できない
  • そもそも、Windows マシンを持ってません

などが挙がるかと思います。

そこで今回は、誰でも簡単に試すことができる、クラウド上の仮想マシンを利用して、Visual Studio と Xamarin が使える環境を作り、利用してみる流れをご紹介します。

Microsoft Azure アカウントの開設

まだ、Microsoft Azure のアカウントのお持ちでない方は、約2万円相当の使用権付の1か月無料評価サブスクリプションを取得しましょう。MSDN サブスクリプションをお持ちの方は、毎月 Azure のクレジットが含まれていますので、そちらをご利用ください。

仮想マシンの作成

Microsoft Azure のアカウントを開設した後は、さっそく管理ポータルにアクセスします。画面下部に "新規" というボタンをクリックし、コンピューティング -> 仮想マシン -> ギャラリーから、と進みます。

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すると、仮想マシンの作成に使うイメージの選択画面が表示されます。

Microsoft Azure の仮想マシンを利用すると嬉しい点の1つは、既に Visual Studio Community 2013 や Visual Studio Ultimate 2015 Preview がインストール済みのイメージを利用できることです。

ここでは Visual Studio Ultimate 2015 Preview のイメージを選択して進みます。

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このあとは、仮想マシンの構成を設定します。ここで設定するユーザ名とパスワードは、後ほど仮想マシンにログインする際に使います。

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仮想マシンの設定が完了すると、作成が始まります。少々お待ちいただくかもしれません。作成が完了すると、通知が表示され、"仮想マシン"タブに作成された仮想マシンが表示されます。

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仮想マシンに接続する ( Windows 編 )

それでは作成された仮想マシンに接続してみましょう。接続する仮想マシンを選択し、画面下部のメニューから "接続" ボタンをクリックします ( グレーアウトされている場合は、"開始" を押して仮想マシンを起動してください )。すると、接続用の .rdp ファイルがダウンロードできるので、保存して開きます。

仮想マシン作成時に設定したユーザ名とパスワードを使って接続します。

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リモートデスクトップ接続が無事行えると、仮想マシンが表示されます。

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仮想マシンに接続する ( Mac 編 )

Mac からも、リモートデスクトップ接続を利用することができます。あらかじめ App Store から Microsoft Remote Desktop アプリをダウンロード & インストールしておきましょう。

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Azure の管理ポータルで、接続したい仮想マシンを選択し、画面下部の接続ボタンをクリックします ( グレーアウトされている場合は、"開始" を押して仮想マシンを起動してください )。すると、接続用の .rdp ファイルがダウンロードが開始されるので、保存して開きましょう。

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仮想マシン作成時に設定したユーザ名とパスワードでログインし、進みます。

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リモートデスクトップ接続が無事行えると、仮想マシンが表示されます。これで、Mac 上でも Visual Studio を使う準備が整いました!

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Visual Studio 2015 Preview を起動してみる

デスクトップにあるショートカットから、Visual Studio 2015 Preview を起動してみましょう。

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追加された Xamarin のプロジェクトテンプレートを見てみます。Android および iOS それぞれテンプレートがあらかじめ追加されていることが分かります。

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しかし、プロジェクトを作成してみると、「 Install Xamarin to develop iOS and Android apps in C# 」というメッセージと、ダウンロードボタンが...。

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公式のアナウンス記事を改めて見てみると、

Today, we released support for the Visual Studio 2015 Preview release, which includes Xamarin templates that make it easier to discover and download Xamarin from within the IDE. And Microsoft is now including templates for building iOS and Android apps with Xamarin directly in Visual Studio 2015.

ということなので、Visual Studio の中から、Xamarin がより発見しやすく、ダウンロードしやすくなったということのようです。ダウンロードボタンを押して Xamarin をインストールしましょう。

Xamarin をダウンロード & インストール

ダウンロードページに誘導されますので、必要事項を入力してダウンロードします。

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ここでダウンロードされるインストーラーは Visual Studio 2015 用になっていて、Visual Studio 2015 Preview  対応バージョンの Xamarin がインストールされるようになっています。

Visual Studio 2015 Preview と Xamarin を使用する場合は初回起動時の Stable アップデートを絶対に行わないでください。アップデートすると、バージョンがダウンして多分 VS から使えなくなります
VS Community 2013 と VS 2015 Preview と Xamarin のまとめ (2014/11/13 現在) - Xamarin 日本語情報

2014/11/19 追記。

@moonmile さんより教えていただいたのですが、Stable に落としても大丈夫とのことです。

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適宜、利用規約に同意しながら進むと、Xamarin を含め関連の SDK インストールが始まります。インストール完了まで、しばしお待ちを。

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これで、Xamarin を使う準備完了です!

プロジェクトテンプレートを確認してみると、Android、iOS ともに各プロジェクトのテンプレートが追加されていることがわかります。

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このあとは

以上が、Xamarin for Visual Studio をクラウド上の仮想マシンで試す流れになります。

仮想マシンですので、使っていないときはシャットダウンしておくことで課金を減らすことが出来ますし、使わなくなったら削除すればいいわけです。

最新の Xamarin や Visual Studio を普段使っている手元のマシンにインストールするのはちょっと...という方も、ぜひ仮想マシンを利用して環境を作り、最新機能をお試しください!

Xamarin 関連リソース

 

Xamarin Android Player のインストール方法 ( Google Apps & Google Play Services 含む )

こんにちは。

マイクロソフトの渡辺です。

Xamarin Evolve 2014 ( 10/6 - 10/10 ) にて、Xamairn Android Player の Preview が発表されました。Xamarin 社が提供する 高速 Android エミュレータです。詳しい使い方については Xamarin Android Player の公式ドキュメントをご覧ください。

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さっそくインストールしてみたので、その流れを簡単にご紹介します。

Xamarin Android Player をインストール

まずは Xamarin Andorid Player のページの " Download for Windows" から 32-bit または 64-bit を選択し、ダウンロードします。

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ダウンロードした .exe を実行すると Xamarin Android Player のセットアップが始まります。

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Xamarin Android Player を使うには VirtualBox が必要です。インストールをリクエストされるので、進みます。

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VirtualBox のインストールが終わると。次はいよいよ Xamarin Android Player のセットアップです。

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インストールウィザードを進めていくと、セットアップ完了。

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起動してみると、ダウンロード可能なデバイス一覧が表示されます。試しにダウンロードしてみましょう。

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ダウンロードが完了するとエミュレータを実行することができます。

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この初期状態では Google 公式アプリや Google Play 周りを使うことができませんので、Android 開発者コミュニティが提供しているパッケージをダウンロードしてインストールします。

ドキュメントに紹介されている CyanogenMod より zip をダウンロード。

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Xamarin Android Player ではパッケージをドラッグ & ドラップでインストールできます。先にダウンロードした zip をエミュレータに ドラッグ & ドロップします。

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すると、アプリのインストールが進みます ( 一度、エミュレータが再起動されます ) 。Google のサービスを使うために必要な Google アカウントへのログイン等も行いましょう。

準備が整ったら、例えば Google マップを起動して、GPS のシミュレータ機能等を試してみてください!!

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Visual Studio からのデバッグ時には、わざわざ前もってエミュレータを起動していなくても、当該エミュレータを選択した上でデバッグを実行すれば、自動的にエミュレータが起動します!!

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Xamarin がついにリリースした自社製エミュレータ、Xamarin Android Player 、ぜひお試しください!

このあとは

Xamarin Evolve 2014 では、Xamarin Android Player の他にもいくつかの製品、サービスが発表されています。発表内容の概要は、公式ブログの記事をご覧ください。もちろん、このブログでも追ってご紹介予定です。

Xamarin Platform Previews | Xamarin Blog

 

Xamarin の最新トピックをおさらい 2014年8月

こんにちは。

Xamarin について The Microsoft Conference 2013 にて、初めてイベントでお話しさせていただいてから 、もう1年近くが経ちました。その後 Developers Summit 2014 や、最近ではマイクロソフトの開発者向けイベント de:code  2014 でも Xamarin によるアプリ開発のセッションを担当させていただいております。

本当にあっという間だったと感じるのは、この1年での Xamarin の大きな進化/変化、開発者コミュニティの広がりによるところが非常に大きいです。今年 2014年の1月1日に「 XamarinでiOSアプリを作る - Hello, iPhone 」を投稿したと時は、まさか Xamarin.Forms のようなものが登場するなんて、想像もできませんでした。

そこでこの機会に改めて、Xamarin の最新トピック/リソースについてまとめてみたいと思います。

Xamarin とは

Xamarin 社が提供する製品は、主に2種類あります。1つ目は、Xamarin Platform と呼ばれる C# で iOS/Android アプリを開発することができるクロスプラットフォーム開発ツール群です。そしてもう1つは、Xamarin Test Cloud と呼ばれる アプリをクラウド上でテストできるプラットフォームです。

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Xamarin Platform には、Xamarin.iOS/Xamarin.Android の2つがあり、iOS/Android アプリケーションを C# で開発することができます。開発に際しては、Xamarin Studio とよばれる IDE が提供されている他、Business License 以上では Visual Studio での開発もサポートされています。

また、Xamarin Test Cloud はクラウドの先に接続された実機デバイスで、自動テストを実施できるサービスです。Xamarin.iOS/Xamarin.Android で開発されたアプリだけでなく、Objective-C/Java で開発されたアプリでもテストを行うことができます。

Xamarin のラインセスについて

Xamarin 社が提供する製品のラインセスについては、Xamarin の公式 Web サイトまたは、Xamarin 社の日本代理店である エクセルソフト様より購入することができます (日本語でのサポートを受けることができます)。

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ライセンスは、年間サブスクリプションでの購入でしたが、先日 Indie ライセンスが月間サブスクリプションで試験的に購入できるようになりました

また、よく「ディスカウントはないのか?」というご質問をいただくのですが、可能性としては下記があります。

  • MSDN Subscriber 向けオファー
    MSDN Subscriber 向けのオファーがあります。"90"日間のトライアルをはじめ、限定のトレーニングコンテンツ、ライセンスの割引があります。エクセルソフト様でも MSDN Subscriber 向けのキャンペーンを提供されていますので、ご参照ください
  • Microsoft MVP の方向けのライセンス
    Microsoft MVP の方に提供されているライセンスがあるとのことです。詳しくは、「 Microsoft MVP の方向け無償 Xamarin Business ライセンスについて」をご覧ください
  • スタートアップまたは小規模組織向けの問い合わせ窓口
    Xamarin の販売ページに、設立3年以内または 20人未満のスタートアップもしくは小規模組織向けの問い合わせ窓口が記載されていますので、お問い合わせください

その他、ライセンスに関する詳しい FAQは、公式の Q&A またはエクセルソフト様の「 Xamarin ライセンス、アクティベーション、エディション 」をご参照ください。

Xamarin Platform の特徴

  • ネイティブ UI
  • ネイティブ API
  • ネイティブパフォーマンス

抽象化されたコントロールではなく、各プラットフォームのネイティブ UI が使える。また、すべての API にアクセス可能で、Objective-C/Java で出来ることは C# ( Xamarin ) でも出来る。そして、Xamarin はインタープリタではなくアプリがコンパイルされるため、パフォーマンスも Objective-C/Java で書いた場合と同等。といった、特徴があります。

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この辺りの Xamarin の概要については、「 iOS/Android アプリを C#/.NET で開発 - Xamarin で実現するクロスプラットフォーム開発 ( de:code 2014 ) 」をご覧ください。

Xamarin でのアプリ開発に用いるツール

Xamarin Platform を利用してのアプリ開発では、Xamarin Studio と呼ばれる IDE の他、 Business License 以上では Visual Studio でアプリを開発できます。アプリの個別機能実装の際は、公開されている様々なコンポーネントを利用することも可能です。

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また、画面設計については、Xamarin Designer for iOS および Xamarin.Android Designer が提供されており、ネイティブ UI を インタラクティブな操作で設計/構築していくことができます。

その他、既存のコードの移植性を検証する .NET Scanner やアプリのテストを行える Xamarin Test Cloud が提供されています。

Xamarin におけるコードの共通化方法

Xamarin を利用して iOS/Android/Windows Phone アプリをクロスプラットフォームに開発する際のコードの共通化には、いくつか方法があります。

まず、ビジネスロジックの共通化について。

MVVM のデザインパターンにおける Model と ViewModel を 共通化します。共通化には、Portable Class Library または Shared Project を利用します。これらのプロジェクトの中で、ビジネスロジック層を実装し、View については各OSそれぞれのプロジェクトでネイティブ UI で実装、という形です。

次に、ビューの共通化について。

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Xamarin においては、ビューは各 OS 個別にネイティブ コントロールで実装するという形だったのですが、先日ビューの構築を共通化でいる Xamarin.Forms というライブラリがリリースされました。Xamarin.Forms を使うと、ページや各コントロール、ナビゲーションといった各 OS の UI ロジック、コントロールを、共通のコードで実装することができます。

Xamarin に関する技術情報リソース

Xamarin に関する技術情報リソースはここ1年非常に増えたと感じています。各メディアでの連載をはじめとした情報は、エクセルソフト様の Xamarin 日本語情報 ブログにまとめられていますので、ご参照ください。

公式情報としては、まず ドキュメント/チュートリアルをご一読いただき、不明な点/エラーの対処法等は Forum を検索。製品のアップデートや、汎用性の高いチュートリアル、Tips については公式ブログをご参照いただければと思います。

また、Xamarin の開発者向けカンファレンス Evolve 2013 のセッションも非常に充実していますので、合わせてご覧ください。

ご不明な点やご質問等は、ぜひお気軽にユーザグループへ ( Japan Xamarin User Group )!

Xamarin の進化はまだまだ続く

今回は、最近の Xamarin 事情について、よくお話しする話題をまとめてみました。この記事を書いている際にも、CocosSharp という 2D ゲームを開発するクロスプラットフォームライブラリがリリースされる等、Xamarin は今後ますます進化していくでしょう。10月6日~10日に開催される Xamarin の開発者向けカンファレンス Evolve 2014 も要チェックです! 

iOS/Android アプリを C#/.NET で開発 - Xamarin で実現するクロスプラットフォーム開発 - ( de:code 2014 )

こんにちは。

マイクロソフトの渡辺です。

5/29(木), 5/29(金) に開催された日本マイクロソフトの開発者/アーキテクト向けイベント 「 de:code 」。

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多くのセッションが行われる中、最終日、最終セッション、一番大きなお部屋で Xamarin についてお話しさせていただきました。最後の最後までご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

iOS/Android アプリを C#/.NET で開発 - Xamarin で実現するクロスプラットフォーム開発 -  」の動画が公開されましたので、関連リンク等ご紹介させていただきます。

Xamarin の概要

まず、前半は Xamarin の概要について振り返りました ( 2:26 )。Android アプリ開発のデモ ( 3:50 ) では、Xamarin.Mobile を利用してカメラで写真を撮影するサンプルアプリを開発しました。デモで利用していたエミュレータ Genymotion 、デバッグが便利ですし高速なのでお試しください。iOS アプリを開発してみるデモ ( 9:45 ) では、LINQtoXML と MonoTouch.Dialog を組み合わせて簡単に ネイティブの ListView を作成できることをご覧いただきました。

クロスプラットフォーム開発

後半は Xamarin を利用したクロスプラットフォーム開発の方法についてお話ししました (  14:30 ) 。特に、Hybrid アプリのパターン ( 15:35 )では、HTML コンテンツの作成に、ASP.NET の Razor テンプレートを利用できることがポイントでした。すでに Xamarin からは、ASP.NET MVC アプリケーションの API を一部実装したテンプレートが公開されております。

また、UI も含めた フルネイティブなクロスプラットフォーム開発についてもご紹介しました ( 25:42 ) 。デモでは、MVVM パターンでアプリを開発する MvvmCross というフレームワークを利用して iOS/Android/Windows Store/WPF アプリケーションを共通のロジック、それぞれ ネイティブの UI で開発しました。MvvmCross を利用した Xamarin でのアプリ開発については「 MvvmCross と Xamarin for Visual Studio で iOS, Android, Windows アプリを作る流れ 」もぜひご参照ください。

これからの Xamarin

そして最後に、これからの Xamarin というトピックとして、まず触れさせていただいたのが アプリの 自動 UI テストです ( 33:43 )。デモでは、Calabash を利用した 自動 UI テストをご覧いただいた上で、今後開発者の皆様にご提供されていく予定の Xamarin Test Cloud についてご紹介させていただきました。

また、まさにこのセッションの前日にアナウンスされた Xamarin 3 および Xamarin.Forms についてもご紹介させていただいております。これらの最新情報については、今後このブログでも触れていきたいと思います。

このあとは

iOS/Android アプリを C#/.NET で開発できる Xamarin 、いかがでしょうか?少しでも気になった方は、既に Xamarin のユーザグループが立ち上がっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。その他、Xamarin に関する日本語情報は、id:ytabuchi さんのブログ (  Xamarin 日本語情報 ) や、Qiita の Xamarin タグはてなブログの Xamarin グループBuild Insider の Xamarin 関連記事にまとまっておりますので、ぜひご参照ください。