XamarinでiOSアプリを作る - Hello, iPhone
C# で iOS アプリが作れる!Xamarin。Xamarin Studio のインストールが完了した後は、さっそく起動してみます。
中央に表示される Xamarin News には最近公開された Webセミナーの資料や動画、新しいドキュメント等が流れてくるので、最新情報はここからチェックできます。
iOS アプリのHelloWorldは公式ドキュメントに丁寧に解説されているので、まずはここから始めていきます。英語なので、ざっくりと内容をご紹介します。
プロジェクトの作成
iPhone アプリのプロジェクトを作成します。メニューから、ファイル -> 新規 -> ソリューションをクリックすると、テンプレートの選択ウィンドウが開きます。ここでは、C# -> iOS -> iPhone と選んで Single View Application を選択します。
Xamarin の iOS プロジェクトには主に下記のものが含まれます。
- Main.cs:アプリケーションのエントリーポイント
- AppDelegate.cs:OS のイベントを受け取る AppDelegate クラスを実装します
- ViewController:テンプレートに応じて。View を定義します ( 後ほど細かく見てみます )
- info.plist:アプリの設定情報です。アプリ名やアイコンの設定はここから。
プロジェクトに含まれるファイルの役割
AppDelegate クラスで行われていることはシンプルです。UIWindow を作り、そこに UIViewController を追加して View を表示します。このように、iOS からのイベントを受け取る他に、UI の初期化をこのクラスで行います。
Finished Launching メソッドはアプリが初期化された後に呼び出されます。
ViewController は、.cs、.designer.cs、.xib ファイルの 3つで構成されます。
.xibファイルを開くと Xcodeが起動しインタフェースを作成できます。すると、変更に応じて .designer.cs ファイルが Xamarin によって自動で更新され、.cs ファイルから各コントロールのイベント等を実装していけるという流れです。
UI の作成
Xamarin でも Interface Builder を使い、ドラッグ & ドロップでUIを作っていくことができます。ここは、Objective-C で開発している時と同じです。
コントロールを配置した後は、Outlet または Action を登録。Control キーを押しながら、ボタンからドラッグ & ドロップして、Outlet を登録してみます。
保存して Xamarin Studio に戻って .designer.cs ファイルを見ると、コントロールの定義が追加されていることが確認できます。
イベントの実装
Outletとして登録したコントロールのイベントは、もちろん C# で書くことができます。ViewController の ViewDidLoad イベント内で定義していきましょう。
デバッグ
そして、最後にデバッグ。iOS アプリのデバッグは実機でも行えますが、まだ設定が済んでいない場合はシミュレータを選択して実行します。
サンプル
公式チュートリアル自体はまだまだ続いていきます。チュートリアルより、実際のコードを見ながら学びたいという方は、公開されているサンプルアプリケーションを見てみると、よりコードの構造や書き方がつかめるはずです。サンプルコードも多数公開されているので、こちらも参考になります。まだまだ日本語情報が少ない Xamarin ですが、新しいドキュメントやサンプルも登場してきているので、随時ブログでご紹介していきます。
iOS/Android/Windowsすべてに対応したアプリを作るには(MSC2013) 資料公開
お待たせしました。
The Microsoft Conference 2013 のセッション「iOS/Android/Windowsすべてに対応したアプリを作るには」で使用したスライドを公開しました。
iOS / Android / Windows すべてに対応したアプリを作るには [ MSC 2013 ] - マイクロソフト エバンジェリストのブログ
にて、更新しておりますので、ぜひご参照ください。