Unity で Windows アプリを開発する環境を整える
こんにちは。
マイクロソフトの渡辺です。
前回の、「 Unity 開発者のための Windows ストア 概要 」ではUnity で Windows アプリを開発する際に押さえておきたい概要をご紹介しました。開発者支援プログラム等のご案内もありますので、ぜひ一度ご覧ください。
今回は、Unity で Windows ストア アプリをビルドする準備として必要な環境や情報をご紹介していきます。
必要な環境
最新の Windows アプリを Unity でビルドするために必要な環境は下記になります。
- Unity 4.5.3 以上
- Windows 8.1
- Visual Studio 2013 Update 2 以上
- Windows & Windows Phone の SDK
- 開発者アカウント ( マイクロソフト アカウント )
Unity 4.5.3 以上
最新の Unity をダウンロードしましょう。Unity 無料バージョンおよびUnity Pro に関わらず、すべての Unity ユーザは、Windows ストア および Windows Phone アプリをビルド/公開できます! ( 必要なアドオンは、どちらのバージョンにも含まれています )。
Windows 8.1
この機会にぜひ Windows 8.1 ライセンスまたは PC のご購入をご検討ください。Windows 8.1 Enterprise の90日間の評価版で開発環境を構築いただくことも出来ます。
スタートアップの方々は、BizSpark プログラムを利用して、Windows 8.1 ライセンスを含むソフトウェアを開発用途で無料ダウンロードしていただけます。
Windows マシンは持っていない!という方は、「 Mac への Windows および開発者ツールのインストール 」にて環境構築の方法をご覧いただけます。
Visual Studio 2013 Update 2 以上
無料の Visual Studio Express 2013 for Windowsで開発することもできますし、学生の方は DreamSpark プログラムから Visual Studio Professional 、スタートアップの方は BizSpark プログラムから Visual Studio Ultimate エディションをダウンロードできます。
その他の方々も、90日無償評価版がありますので、ぜひ最新の上位エディションをお試しください。
また、Professional 版以上では、拡張機能 Visual Studio Tools for Unity を利用すると、Visual Studio で Unity アプリの開発 & デバッグを行うこともできます。詳しくは、下記記事をご覧ください。
Visual Studio Tools for Unity ( UnityVS ) で Unity 開発/デバッグの生産性を上げよう - Yuta Watanabe's Blog
Windows & Windows Phone のSDK
アプリ開発に必要な SDK は、Visual Studio と一緒にインストールされますので、特に追加の作業は必要ありません。
開発者用ライセンス & アカウント ( マイクロソフト アカウント )
Windows アプリを開発し、公開する過程でマイクロソフト アカウントは必ず必要になりますので、あらかじめ取得しておきましょう ( 新しくユーザ名を取得することもできますし、既存のアドレスで取得することもできます )。
このマイクロソフト アカウントに紐づけて、
- 開発者ライセンス
- 開発者アカウント
の 2つ取得をすることになります。
開発者用ライセンスは、ストアに提出する前の開発中のアプリをインストールしてテストするために必要です。無料で取得でき、Visual Studio 2013 を起動したタイミングで取得を促されますので、マイクロソフト アカウントでログインして進んでください。
また、開発者アカウントはアプリの申請/公開に必要なアカウントです。個人用または会社用を選んで取得します。開発者アカウントに使うマイクロソフトアカウントは、取得後変更できませんので、特に会社用の場合は開発者アカウント用のマイクロソフトアカウントを取得するようにしましょう。
年間の更新料は無料になりました。初期の取得費用も開発者支援プログラムで無料になりますので、ぜひご活用ください。
技術情報リソース
Unity で Windows アプリの開発を行うにあたって活用できる、技術情報リソースをご紹介します。今後適宜ご参照ください。
このあとは
今回は、Unity で Windows ストア & Windows Phone アプリを開発していく上で必要となる環境をご紹介しました。次回は、整えた環境で実際にアプリをビルドする流れを見ていきたいと思います。
関連リソース
Unity 開発者のための Windows ストア概要 - Yuta Watanabe's Blog
Visual Studio Tools for Unity ( UnityVS ) で Unity 開発/デバッグの生産性を上げよう - Yuta Watanabe's Blog
- Windows デベロッパーセンター
- Unity で作る Windows ストア アプリ
- Unity Documentation : Windows Store Apps
- Windows & Windows Phone ストア アプリ ダウンロード数トレンド ( 2014年9月 )
- Windows 8.1 Enterprise の90日間の評価版
- BizSpark プログラム ( スタートアップ向け )
- DreamSpark プログラム ( 学生向け )
- Visual Studio のダウンロード
- 開発者アカウントの取得